建設業許可や宅建業免許や古物商許可など、許認可を取得する際には「身分証明書」の提出を求められることが多々あります。
「身分証明書」と聞くと、大抵の方は運転免許証や保険証やマイナンバーカードを思い浮かべると思いますが、ここで求められているのは役所で発行される公的な証明書になります。
今回は、一般の方にはあまり馴染みのない”身分証明書”について解説していきます。
身分証明書とは
身分証明書とは、次の事項を証明する書類のことです。
- 禁治産・準禁治産の宣告を受けていない
- 後見登記の通知を受けていない
- 破産宣告の通知を受けていない
各種許認可を取得するには、欠格事由に該当していないことを証明する必要があり、「身分証明書」の提出が求められます。
身分証明書の取得方法
身分証明書は、お住いの市町村役場に行けば必ず取れるものではなく、「本籍地の市町村役場」で取得する証明書になります。
本籍地から遠いところに住んでいる方は、直接役所に行くにせよ、郵送で請求するにせよ、取得に時間がかかりますので、急ぎの場合は注意が必要です。
本籍地の役所で取得する場合
請求用紙は、請求する市町村のホームページからダウンロードすることができます。必要事項を記入して役所の窓口に提出します。
役所に行く際、請求者本人の確認ができるものとして、運転免許証、写真付き住民基本台帳カード、健康保険証などを持参してください。
申請書に不備があったときの為に、認印を持っていくと安心です。
手数料は、役所によって異なりますが、宇都宮市役所の場合は300円(1通)を窓口で支払います。
代理人が請求する場合
本人ではなく、代理人の方が請求する場合は、本人が記入した「委任状の原本」が必要です。
委任状の書き方がわからないという方は、請求する役所のホームページからダウンロードすることができます。
郵送で請求する場合
本籍地が遠方で直接行けない場合は、郵送による請求を行います。
宇都宮市の場合は、以下の住所に請求します。
栃木県宇都宮市旭1丁目1番5号
宇都宮市 市民まちづくり部 市民課 証明グループ 郵送担当
TEL:028-632-2265
申請書と合わせて次のものを同封します。
手数料 | 定額小為替(無記名のもの・発行日から6ヶ月を経過していないもの)※郵便局で購入可 |
返信用封筒 | 返信先の住所・氏名等を記入し、返信送料分の切手を貼付する必要があります。切手代に不安がある場合は、余分に入れておきます。 |
本人確認書類の写し | 有効期限内のマイナンバーカード、運転免許証、保険証の写し等 ※現住所・氏名が裏面に記載されている場合は、裏面の写しも必要 なお、パスポートは郵送申請では認められません。 |
まとめ
許認可を取得する場合に求められることの多い”身分証明書”は、欠格要件に該当していないことを証明するために求められる書類です。
取得するには”本籍地”の役所に申請しなければならないため、遠方に住んでいると時間がかかりますので、許可の取得を急いでいる場合は、早めに請求することをオススメします。(※許認可によっては発行から3ヶ月以内のものといった決まりがありますので注意)
記入方法や郵送請求についてわからないことがあれば、本籍地の役所にお問い合わせください。
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